![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9627-1024x768.jpg)
東プレの REALFORCE キーボードを使っているのですが、キーボードというのは使っていると汚れてくるものです。
そして、思い立ってキーとキーの隙間からブラシで掃除してみたり、エアダスターでシューーーーっと掃除をしてみたりはするものの、イマイチなんだかすっきりしないというのがキーボードではないでしょうか。
そこで本記事では、分解方法に少し癖のある REALFORCE キーボードを分解して、キーそのものやキーボードの内部を掃除する様子をご紹介したいと思います。
REALFORCE キーボードの、キーキャップ (キートップとも) を外すところまでであれば本記事内でも紹介していますキーキャッププラーがあればスムーズに分解できると思います。
しかし、上記画像のように、キーボードのカバー部分まで外す場合、REALFORCE キーボードの R2 モデルは気を付ける部分がありますので、ご参考になればと思います。
※この記事で紹介しているのは REALFORCE R2 のモデルのものになります。
※ご注意
記事内に、キーボードの分解中の様子の画像が出てきます。
掃除前のものはかなり汚いです。。
ご了承の上、ご覧いただくようよろしくお願いいたします。
準備するもの
・分解する REALFORCE キーボード本体 ※本記事は R2 モデル
・キーキャッププラー
・ドライバー
・スマホ ※必須ではないですが、キーを外す前にキー配列の写真を撮っておくために使います
REALFORCE キーボード R2 モデル
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9574-1024x768.jpg)
まずは REALFORCE R2 キーボードの全体像です。(ちなみにテンキーあり派です)
掃除前です。
REALFORCE はすごくいいキーボードなのでおすすめです。値ははりますが。。値段の分の価値はあると思います。
この記事を見ている方はおそらくすでに REALFORCE のキーボードを使っている方がほとんどではないかと思いますので、キーボード自体の紹介は割愛させていただきます。
上の写真を見ると、まだ掃除前なので、スペースキーのあたりや方向キーのあたりはかなり使用感があるのが分かります。
長く使いたいので、そろそろきれいにしたい頃合いです。
分解する前に
さて、これから REALFORCE キーボードを分解していくわけですが、作業開始する前にやっておきたいことがあります。
それは『キーの配列を記録しておく』ことです。
普段当たり前のように使っていて、慣れ親しんでいるキーボードなので、「キー配列なんて覚えてるZE☆」な人でも、すべてのキーを外したら、「あれ?ここ、なんのキーだっけ、、、汗」となると思います。
私は未来の自分を一切信用できないので(笑)、そういう人はスマホのカメラで 1 枚パシャっと撮影しておくとよいでしょう。
※余談ですが、キー配列の写真はちゃんと撮っておいた上で、戻すときに試しに記憶を頼りにキーキャップをはめていってみるとおもしろいかもしれません。
それでは作業に入りましょう。
キーキャップを外す
キーキャッププラー
キーボードの分解に必須なのが、キーキャップ (キートップ) を外すための道具、キーキャッププラー (Puller:ひっぱるやつ) です。
こういうやつです。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9581-1024x768.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9584-1024x768.jpg)
Kailh キーキャッププラー
私は、秋葉原駅から徒歩圏内にある 遊舎工房 (ゆうしゃこうぼう:自作キーボードの専門店) さんにて購入した Kaihua Electronics 製の Kailh キーキャッププラーを使用しました。
遊舎工房はオンラインショップもありますので、ぜひご活用ください。
FILCO のキートップ引抜工具が Amazon で売られているようですので、こちらでもいいと思います。
キーキャップの外し方
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9589-1024x768.jpg)
さー、いよいよ分解していきます。
キーキャッププラーを使って、キーを引き抜きます。
写真の通り、なのですが、意外とコツがいります。
まずキー下部に滑り込ませるときですが、キーキャッププラーの先端の針金の部分を、キーとキーの隙間からキーの下部に滑り込ませます。そして、写真のようにキーを下から持ち上げるように力を入れて引っ張ります。
コツとしては、写真のようにキーに対してキーキャッププラーを斜めにしてあげると引っかかると思います。
引っかかったら力を入れて真上に引っ張ります。ただただ引っ張ればキーが抜けます。
キーを引き抜くには、けっこう力がいります。
私の感覚ですが、女性一人だと難しいんじゃないか、くらいの力が必要です。
一番最初の 1 つめのキーを引き抜くとき、
「こんなに力入れていいの?」
「壊れるんじゃないか。。(高かったんだぞ)」
と思いますが、そこは勇気を出して引き抜いてください。
1 つめのキーが外れれば、後は感覚がつかめると思います。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9594-1024x768.jpg)
キーが外れると、内部の構造が見えます。
本体側の紫の部分ですが、キー押下時の摩擦を減らすためにグリスが塗られているようですので、触ってしまって手についたり、掃除の際のふき取ってしまわないよう注意しましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/09/IMG-9592-1024x768.jpg)
外れたキーの方の裏側はこのような構造になっています。
キーキャップをすべて外す
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9595-1024x768.jpg)
キーキャップをどんどん外していきます。
キーの数が多いので、けっこう疲れます。。。
頑張って外していきましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9596-1024x768.jpg)
スペースキーはスプリングが入っているのでなくさないように注意しましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9602-1024x768.jpg)
すべてのキーキャップを外し終えるとこんな感じです。
力もいるし、数も多いし、勢いよく引き抜きすぎると飛んでっちゃうし、結構大変でした。。
この段階で掃除も結構できるのですが、今回はカバー部分も外します。
その前に少しだけ見てみましょう。
※閲覧注意
かなり汚いのでご注意ください。。。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9606-1024x768.jpg)
細かいゴミや髪の毛など、かなり汚いですね。。(汚い写真で申し訳ありません。。。汗汗)
カバー部分を外す
ネジ (1 箇所)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9616.jpg)
カバー部分を外すには、いくつかあるツメとネジを外す必要があります。
まずはネジです。
これが分かりにくいので注意です。
キーボード背面の真ん中あたりにシールがあります。
「DO NOT REMOVE」と書かれています。
このシールをはがしたら保証を受けられなくなります。
このシールの中にネジが 1 つあり、これを外さないとカバー部分を取り外すことができません。
覚悟が決まったら進みましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9617.jpg)
シールをはがすとネジがあるので、プラスドライバーで外しましょう。
上部のツメ (6 箇所)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9613_2-1.jpg)
キーボード背面の上部に 6 箇所引っかかっているツメがあるのが分かります。
これは分かりやすいですね。
少々固いので注意ですが、マイナスドライバーなどでツメを外します。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9615.jpg)
上の写真は、キーボードの背面に向かって左上部分のツメを外したところです。
ツメを外したので少し浮いているのが分かると思います。
上部 6 箇所のツメをすべて外します。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9618-1024x768.jpg)
ネジを外し、背面上部の 6 箇所のツメを外すとカバー部分が少し浮いているのが分かると思います。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9620-1024x768.jpg)
横から見るとこんな感じです。
上部は完全に外れましたが、下部にもツメがあります。
下部のツメ (4 箇所)
下部のツメは、分解前の表からは構造が分からないため、どうやって外すのかがかなり難しいです。
先に構造を把握しておきましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9644-1024x768.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9645-1024x768.jpg)
構造的には上のようになっており、本体側にくぼみ、カバー側にでっぱり、がある構造になっています。
これを外します。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9624-1024x768.jpg)
キーボードの下部のすきまから、マイナスドライバーなどでカバー部分を少し広げてあげるようにすると外れます。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9625.jpg)
下部のツメは 4 箇所にありますので、すべて外します。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9626-1024x768.jpg)
これらを外し終えると、ついにカバー部分を完全に取り外すことが可能になります。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9636-1024x768.jpg)
下のカバーもはずれるので、見てみるとがっつり基盤が見えました。
不思議とこの緑色を見ると ハンダ のにおいがした気がしますよね(笑)
掃除する
さて、分解作業は以上です。
無事に REALFORCE キーボードを、キーキャップ、カバー部分、本体の基盤部分に分解することができました。
掃除をしましょう。
キーキャップとカバー部分は、普段使っている皮脂汚れなども付着していると思いますので、よく汚れを落としましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9649-1024x768.jpg)
本体の方は、綿棒や、綿棒にクイックルワイパー的なものを巻き付けて掃除をするとやりやすいかもしれません。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9637-1024x768.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9638-1024x768.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9639-1024x768.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9640-1024x768.jpg)
掃除をして、かなりきれいになりました。
本体は防水的なことなのか、幕?が張られており、それがはがれて白っぽくなっていました。
はがれてしまったところは除去して、きれいになりましたが、防水機能が一部失われているということかもしれないので、使用時は気を付けます。
掃除が終わったら、元に戻します。
カバー部分を戻す
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9647-1024x768.jpg)
戻す作業は簡単です。
分解時と逆の手順で戻していきましょう。
・下部ツメ 4 箇所
・上部ツメ 6 箇所
・ネジ (DO NOT REMOVE) 1 箇所
カバー部分が元に戻ったら、キーキャップも戻していきます。
キーキャップを戻す
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9652-1024x768.jpg)
きれいになったキーキャップを戻していきます。
Ctrl+Z で一発で戻ればいいのにな~、とか思いながら(笑)
現実は甘くないですね。分解前に撮影しておいたキー配列を確認しながら、地道に戻していきましょう。
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9653-scaled.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9655-scaled.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9658-scaled.jpg)
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9659-1024x768.jpg)
キーキャップをすべて元のキー配列通りにはめ終えたら、完了です。
お疲れ様でした!
完了
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9662-1024x768.jpg)
すべての作業を終え、PC デスクに設置しました。
かなりきれいになって、気持ちがいいです。
きれいになった REALFORCE でタイピングがいつもよりはかどりそうです。
REALFORCE キーボードは本当にいいキーボードなので、長く使っていきたいですね。
おまけ 1:やらかしかけた
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9643.jpg)
この画像、カバー部分を外したところなのですが、少しへこんでしまっているのが分かると思います。
最初、「DO NOT REMOVE」のところのネジに気づかずに、ツメだけでカバー部分が外れると思い、けっこうぐいぐいやってしまった結果です。。
今も跡が残ってしまっています。。
破損とかにならず、本当によかったです。。
気をつけなはれや。
おまけ 2:キー配列思い出しゲーム
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9661-1024x768.jpg)
キーキャップを戻す際に、記憶を頼りに戻してみました。
「T」と「Y」、「Print Screen」と「Pause」が間違っていました。
「Print Screen」と「Pause」はまだしも、「T」と「Y」なんていつも使っているのにも関わらず、意外にも間違えてしまいました。
未来の自分を信用しないことが大事です(笑)
おまけ 3:作業中のご来客
![](https://plus1.blog/wp-content/uploads/2022/10/IMG-9630-1024x768.jpg)
キーキャップを外していたところ、お客様がいらっしゃいました。
気になっているご様子でしたが、キーキャップをお持ち帰られることもなく、キーキャップとお戯れになられておりました。